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諸外国の公的調査報告

カイロプラクティックの有効性、安全性、経済効率性、患者満足度などを証明するための最新の方法を 用いた研究調査が先進諸外国で数多く行われ、今日、特に腰痛に関しては専門家の間で、最も科学的な根拠に基づいた治療法であると認識されていす。 次にカイロプラクティックの安全性、有効性、そして経済効率性を証明した、いくつかの代表的な調査研究について述べます。

  1. ニュ−ジ−ランド政府報告
  2. 英国医学調査委員会報告
  3. 米国ランド研究所報告
  4. カナダ、オンタリオ州政府調査報告
  5. 米国労働災害補償局調査報告 
  6. 「Managing Low Back Pain」 William H. Kirkaldy Willis M.A., M.D.著 参照
  7. 米国政府の「成人の急性腰痛治療ガイドライン」(成人の急性腰痛治療ガイドライン) 日本語翻訳版 日本カイロプラクティック評議会発行
  8. ケベックタスクフォース(むちうち症調査)

1.ニュ−ジ−ランド政府報告

最も大規模で且つ詳細な政府調査の一つに、1978年から1979年にかけて行われたニュ−ジ−ラ ンド政府の報告があります。この報告は公平で非常に信頼性のあるものでした。15年前に出されたこの 報告には以下のようなことが含まれていました。

  • カイロプラクティックは安全で科学的な治療法の一分野であり、脊柱の生体力学的な不調を手技によって 矯正するものであり、カイロプラクタ−は、脊柱の機能的異常を分析し、適切な治療を施す能力を備えて いる。
  • カイロプラクターは、脊柱の手技治療を行うために必要な教育と訓練に裏付けられた唯一の職業である。
  • カイロプラクターは、特定の脊柱手技治療の禁忌に当たる症例や、医師の治療によるべき症例、又は平 行して治療を要する症例などを判定する為の、十分な教育と訓練を受けている。脊柱の手技治療は、腰痛 などの筋骨格系の症状を取り除くために有効であり、一部の症例においては、内科的症例に対してもカイロプラクティック治療が有効な場合があるが、予期は出来ない。そのような症例に関しては、同時に医師 の治療を受けるベきである。
  • カイロプラクターは広範囲におよぶ代替えとしての、広い意味での医療システムを目指すべきではない。
  • 脊柱の手技治療の教育は、その特殊性からカイロプラクティック業界が行うべきである。他の医療従事 者の為の短期講習等は、行われるべきではない。 と以上のような内容の報告でした。  その後、委員会はカイロプラクティック治療のための政府基金を設ける事を提唱し、その他、教育、研 究、業務に関してカイロプラクティックと医学が合同で国家助成による研究を進める必要性を提言しまし た。

2.英国医学調査委員会報告

最近公表された英国医学調査委員会の研究は、「構造的問題に起因する腰痛:カイロプラクティックと 病院外来治療の無作為比較調査」(資料1)と題され、英国医学調査委員会の医師達によって国の補助金 による膨大な費用をかけて行われた、10年間にわたる大規模な研究でした。

結果は腰痛患者の治療に関 して、従来の病院治療よりもカイロプラクティック治療のほうがいっそう効果が大きく、回復が早い事が 明かになりました。カイロプラクティック治療を国の健康保険制度に組み入れることにより、多くの腰痛 患者が助かり、莫大な社会保健費用を節約する事ができると結論づけました。

3.米国ランド研究所報告

数年前から米国ランド研究所がアメリカ国立衛生研究所とカイロプラクティック業界からの研究助成を 受けて、「腰痛患者に対するカイロプラクティック治療の適応性」と題する研究を、カリフォルニア大学 医学部教授、ポ−ル シェケリ−博士を主任教授にむかえ、数人の医師とカイロプラクタ−を含めたチ− ムによってスタ−トさせました。

最近の中間報告では、腰痛の90%に当たるといわれる構造的要因によ る腰痛には、カイロプラクティックが有効であり、他の療法によるよりも早期の効果が期待できるという ものでした。

4.カナダ、オンタリオ州政府調査報告

つい最近カナダでカイロプラクティック業界に大変有意義な調査報告がなされました。これはカナダ、 オンタリオ州政府が行ったもので、Manga教授とAngus教授という2人の医療経済学者を中心 に行われました。カイロプラクティック業界や医学界が直接調査にかかわらず第三者的な専門家によっ て行われた公的な調査という点でも非常に意義のある調査です。

Manga教授は世界的な医療経済学 の権威であり、以前カナダ政府の健康社会政策局長を務めたことがあり、オタワ大学の教授でもありま す。Angus教授は同じく医療経済学者であり、現在カナダ政府によって行われている「カナダ健康 政策の経済効率性」と題する調査の主任教授を務めています。

オンタリオ州は昨年医療補償政策の大きな赤字を経験し、いかにして医療コストを低く押さえること ができるかの検討をせまられました。これは西側先進諸国においては多かれ少なかれ共通する大きな問 題です。全医療コストの中でも、特に腰痛患者に費やされるコストの大きさと、腰痛患者の増加率の高 さに着目し、腰痛に対する医学的治療とカイロプラクティック治療の比較調査が行われたのです。

腰痛 による障害は他のどのような障害と比較しても大きく増大しており、北米や英国での調査によると腰痛 患者は人口の増加率を大きく上回って増加しており、英国では毎年13%、米国では17%の割合で増 加しています。今日、心臓疾患についで多くの人が苦しんでおり、働き盛りの30代〜50代の人々の 間では最も多い障害であり、最大の医療コストとなっています。  Manga教授は、今日の医療補償政策の中で、腰痛は最大の出費の1つであり、最も効率の悪い出 費であるとしています。

今日の先進諸国において、腰痛は大きな社会問題となっており、休業補償や、 経済生産活動への影響を考えると莫大な損失となります。調査の結果明かになった事に次のようなこと があります。

  • 腰痛に関するカイロプラクティック治療の有効性、経済効率性が明かにされた。
  • 多くの医学的治療法は、臨床試験による確認がなされておらず、疑問又は危険性が存在する。
  • 腰痛に対する医学的治療法と比較したカイロプラクティック療法のすぐれた経済効率性。
  • カイロプラクティック治療の安全性
  • 医学的治療に比較してカイロプラクティック治療に患者の満足度が高いこと。
  • などが明かになりました。  要約すると腰痛患者の治療に関して、カイロプラクティックは、安全性、有効性の科学的根拠、経済 効率性、患者の満足度の、すべての点で医学的治療よりもすぐれていることが明かにされたのです。こ の調査報告は、医療政策としての腰痛の治療を、医学的治療を主にした政策からカイロプラクティック 治療を主にした政策に、切り替えるべきであると提言しました。

5.米国労働災害補償局調査報告

Managing Low Back Pain」 William H. Kirkaldy Willis M.A., M.D.著参照 米国の労働災害補償政 策においては、全障害の約30%を腰痛がしめ、他のどの障害と比較しても2倍以上の発生率となって います。そしてこの30%の障害が、実に全補償金額の60%をしめているのです。米国労働災害補償 局の調査では、カイロプラクティックの治療によれば休業補償と治療費を含めた全コストの45%から 55%が節約できるとしています。

7.米国政府の「成人の急性腰痛治療ガイドライン」

「成人の急性腰痛治療ガイドライン」 日本語翻訳版 日本カイロプラクティック評議会発行  この ガイドラインは、高騰を続ける医療費の削減を検討する中で次のような理由でまとめられたものです。

  • 腰痛の発生頻度が非常に高いこと。
  • 毎年の腰痛治療費が膨大な額であること。
  • 今日用いられている多くの腰痛治療法には効果がなく、無駄であることが明かになったこと。
  • 多くの科学的調査の結果により、腰痛の治療に効果があるものと、そうでないものを明かにするべき時期であると判断したこと。

このガイドラインの中で米国健康政策研究局は腰痛の治療法として脊椎マニピュレ−ション、非ス テロイド系鎮痛消炎薬(一般大衆薬)、運動療法を推奨しています。中でも特に脊椎マニピュレ−シ ョンは、症状の改善と機能回復の両方に有効的であり、安全に患者を回復させる治療法であるとして 強く推奨しています。(米国内の脊椎マニピュレ−ションは、殆どがカイロプラクタ−によって行わ れており、脊椎マニピュレ−ションとカイロプラクティックは、ほぼ同義語と理解されています。)

発症後一か月以内の腰痛は、特別な危険信号を呈するもの以外は画像診断、その他の精密検査の必要 はない。又、手術療法は発症後三か月以内の腰痛で特別な危険信号がない患者には行うべきではない としています。  又、ガイドラインは今日、日常的に用いられている多くの治療法の科学的根拠を検証していますが、 それらの殆どには有効性の科学的根拠はないとしています。それらには牽引療法、バイオフィ−ドバ ック、経皮的電気神経刺激(TENS)、鍼療法、ステロイド及び坑うつ薬の経口投与、注射療法、 温熱療法、マッサ−ジ、超音波等が含まれています。

8. ケベックタスクフォース(むちうち症調査)

「むち打ち関連障害」日本語翻訳版 日本カイロプラクティック評議会発行   ケベック州自動車 保険協会の依頼を受けて、むち打ち症を総合的に研究するケベック特別調査委員会が設置された。こ れはその報告書である。調査の結果判明した驚くべき事実は、長年漫然と行われてきた伝統的な治療 法、すなわち安静、鎮痛剤、ソフトカラーによる固定が、回復を遅らせているということであった。 これに対し、マニピュレーション、モビリゼーション、運動療法等の活性化を促す治療法に有効性が 認められた。